|
塗り
川連漆器には、十工程におよぶ丁寧な塗りが施されています。
種類の違う漆を塗っては乾かし、塗り重ねていきます。
●下塗り(したぬり)
下地を施した木地に、生漆から水分を抜いた黒目漆を塗り、研いで平滑にする工程。
●中塗り(なかぬり)
下塗りの後、上塗りを引き立たせるための塗り。色は上塗りに準ずる場合と異なる場合があり、上塗を研いで中塗りを模様のように見せる曙塗りや根来塗りなどは異なります。
●上塗り(うわぬり)
中塗りの後、表面の色となる仕上げの塗り。上塗りの最後は、呂色塗、花塗、透塗などの技法で仕上げます。
●呂色塗(ろいろぬり)
油分を加えない黒漆を塗って乾燥させた後、表面を研いで艶を出す仕上げの技法。呂色磨きとも言います。木地呂塗や鼈甲塗などの仕上げ。
●花塗(はなぬり)
油分を加えた朱漆や黒漆を塗り、そのまま乾燥させて仕上げる技法。表面を研がないため、刷毛の技術がそのまま現れます。朱塗や黒塗の仕上げ。
●木地呂塗(きじろぬり)
下塗り・中塗り・上塗りに透漆を塗り、磨きあげて艶を出す技法。木目の生きた仕上がり。
●溜塗(ためぬり)
朱漆を中塗りし、上塗りに黒系の透漆を塗り放した技法。透明感ある飴色の仕上がり。
●根来塗(ねごろぬり)
中塗りに黒漆、上塗りに朱漆を塗り、磨いて朱と黒の模様をつける技法。中塗りと上塗りの色を反対にしたものが曙塗り。
●摺漆塗(すりうるしぬり)
生漆を塗って和紙などで摺り込むように拭き取り、乾いたらまた塗るという作業を繰り返す技法。木目の生きた仕上がり。拭漆とも言います。
|