菊(きく)
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日本の花火を代表するのが菊。そして、この菊こそ世界で最も華麗で精巧な花火ではないでしょうか。上空高く花火が開くと星(光や色彩、煙を出す球形の火薬)が尾を引きながら四方に飛び散り、菊花の紋を描きます。菊は一つの円(球)ではなく、芯物といって二重・三重・四重の同心円を描きます。三重を八重芯物、四重を三重芯物といい、最近では五重芯まで登場していますが、これらの芯入花火は二重・三重に星を並べて作るため、配色や星の大小などを考えて丁寧に配列することが必要です。同じ八重芯でも作る人によって違い、また同じ人が作っても全く同じものにはなりません。名人といわれた故・青木多門氏は「一年に二百以上作る尺(十号)玉で、自分が満足できるものは三つか四つだ」と言われました。 |