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大曲の花火 2017 詳細 ▶︎

花火の種類

大曲の花火で打ち上げられる様々な花火。種類や背景を知ると、更に楽しく観賞できます。

菊(きく)

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日本の花火を代表する菊。世界で最も華麗で精巧な花火ではないでしょうか。上空高く花火が開くと星(光や色彩、煙を出す球形の火薬)が尾を引きながら四方に飛び散り、菊花の紋を描きます。菊は一つの円(球)ではなく、芯物といって二重・三重・四重の同心円を描きます。三重を八重芯物、四重を三重芯物といい、最近では五重芯まで登場していますが、これらの芯入花火は二重・

三重に星を並べて作るため、配色や星の大小などを考えて丁寧に配列することが必要です。同じ八重芯でも作る人によって違い、また同じ人が作っても全く同じものにはなりません。名人といわれた故・青木多門氏は「一年に二百以上作る尺(十号)玉で、自分が満足できるものは三つか四つだ」と言っています。

冠菊(かむろぎく)

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光の帯がゆっくりと夜空から流れ落ちる雄大さ。最近の花火大会の有終の美を飾ることが多いのがこの冠菊です。江戸時代に遊女に仕えた女の子の髪型に似ていたことから、昔は禿菊と書いたそうですが、最近では王冠に見立てて冠菊と記すことが多くなりました。すぐに消えずに花弁が垂れ下がってゆくそのさまは大柳とも呼ばれ、江戸時代は暗い色が好まれたようですが、最近ではキラキ

ラと残る錦や銀色に輝くものなど、明るい色も登場しています。夜空を覆う冠菊は、大きな玉になればなるほど圧倒的な迫力を持ち、観衆をわかせます。暗い夜空をバックに、中央の丸い芯菊と垂れ下がってゆく光跡の明暗の妙こそ、花火の醍醐味でしょう。

千輪(せんりん)

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日本の花火界に千輪が登場したのは、大正時代中期のことでした。ドーンと響いて夜空に無数の小花が咲き乱れる千輪の美しさは、たちまち観衆の心を魅了しました。当初は単色のみでしたが、今では多彩になり、彩色千輪や二度咲き千輪も見られるようになりました。千輪は一つの玉の中にたくさんの小玉を入れて作るため、容積の小さい3号玉以下では作れず、通常は尺玉で二寸大(径6

~7cm)の小玉が32個、20号玉になるとその小玉の数は約80個にものぼります。千輪物においても次々と新しい試みがなされ、夜空に無数の蝶が舞う様子や、かわいらしいリボンが飛び交うといった作品も見られるようになりました。

椰子(やし)

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夜空を金色に染める椰子は、その大胆な美しさに定評があります。椰子は昭和50年頃、故・青木多門氏によって開発された比較的新しい花火です。椰子に使われているチタン合金は、人工衛星やロケットの胴体などに用いられている金属ですが、これで作られた抜き星を八方に飛ばすと太く長い花弁を作り、残像を長い間残します。この特徴を活かし、南国の風にそよぐ椰子の葉の様子が表現

されています。当初は「金椰子」のみでしたが、「銀椰子」「色椰子」と工夫が重ねられ、バリバリと音を出しながら開く「バリ椰子」というにぎやかなものまで登場し、今ではスターマインの構成にも欠かせない花火となっています。

型物(かたもの)

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まん丸い花火に見なれて来ると違ったものが見たくなる、調和美だけでは満足できなくなり、何か変化が欲しくなって来る‥‥そんな声に応えて登場したのが型物でした。型物は球形には開かず、蝶・ハート・猫などの絵柄、または文字などを夜空に描き出します。ただ、型物には致命的な欠点があります。基本的に平面で見せる具象的な形を描くため、鑑賞する位置、角度によっては花火師

が意図する形に見えず、見る人の想像力にまかせることになってしまうことです。しかし、それでも型物人気は衰えることを知らず、当地大曲をはじめ、全国各地の花火大会でさまざまな型物が見られます。

スターマイン

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スターマインとは、打ち上げ方法の一つです。何十、何百、何千といった花火玉を短時間のうちにテンポ良く連続して打ち上げます。夜空をスクリーンにしてくりひろげられるその光景は実に圧巻。観衆に息つく暇を与えないほどに次から次へと光の花が咲き乱れます。花火は光と色と音、そして「間」の芸術といわれていますが、それらが一体となったのがスターマインです。与えられた

時間の中で緩急自在・起承転結の妙を持たせ、いかにダイナミックに「魅せる」か‥‥その出来栄えは、花火師の力量にかかっているといっても決して過言ではありません。その難しさが多くの花火師たちの創作意欲を刺激し続け、素晴らしいスターマインが生まれています。

昼花火

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夕刻から行われる昼花火は全国でも貴重であり、今日、競技会としては大曲でしか見られなくなりました。昼の花火では音ばかりではなく、七色の煙と光が楽しめます。また、パラシュートに吊る花火も明るい昼だからこそというものもあり、昼花火の楽しみ方は多種多様です。夜と違って昼の空の色は様々ですし、天気の状況によってもその効果は大きく変わります。晴天の青空では白い煙

も冴えますが、どんよりとした曇り空では見えません。反対に、黒い煙菊や黄菊はくっきりと浮かび上がります。また、煙はすぐには消えず、空を漂います。風の向き・強さによって、大空のキャンバスには花火師の意図しない絵が描かれます。そこに夜の花火とは違った趣があるのです。

花火豆知識

【花火の大きさ】

日本では尺貫法の寸(1寸=約3.3cm)を基準とし、直径が3寸なら3号玉、1尺なら10号玉と言います。10号玉は大曲の花火「10号割物の部」でも打ち上げられますが、玉の重さは8.5kg、上空330mまで到達し、直径320mに開きます。

【花火の打ち上げ方】

単打ち(玉を一発ずつ打ち上げる)、早打ち(一本の筒から連続で打ち上げる)、連発(筒をたくさん並べて導火線で次々と点火し、連続で打つ。スターマイン)、重ね打ち(1本の筒に2個以上の玉を入れて同時に打つ)、対打ち(2本の筒から同時に打つ)、他に、アメリカで採用されているロングヒューズ方式があります。

この中で、早打ちは日本独特の打ち上げ方法です。頑丈な鉄筒の底部に炭火で真っ赤に焼いた鉄片(焼金)を入れ、その鉄片の上に打ち上げ火薬を取り付けた「早打ち玉」を落とすのです。火薬に火がつき飛びあがったらすぐにまた次の玉を落とす、という方法で1本の筒を使い、たくさんの玉を連続して打ち上げられます。

【花火の音】

「腹に響くようなあの音がたまらない」などという話もよく聞きますが、その通り、花火には音がつきものです。筒から玉を打ち上げるときの音(=発射音)、玉が上空で開くときの音(=開発音)。また、花火の種類によっては、菊の花弁の先で消えるときにパリパリと鳴る「先割の音」、ピューという音がする「笛花火」、ブーッという噴射音を鳴らす「蜂花火」など。他にも、運動会の日などに鳴る雷(らい=音花火)という、信号に用いる花火があります。発音のリズム(時間差)や音の高低は、導火線の長さや発音薬の材質、量、また、原料のアルミニウムの粒度・純度によって調整されます。

このような性質を利用し、「ドンドンパンパン、ドンパンパン」という、秋田の有名な民謡を夜空に響かせた花火師もいます。

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