Meister's
Voice

カリモクには、人間工学 =「エルゴノミクス」にもとづき、10年以上の歳月と、1000名を超えるデータから生まれる「座り心地研究」があります。

日本人には、日本人のための快適で美しい椅子が必要。
この課題にカリモクは長年に渡る独自の「座り心地研究」を重ね、比類無き椅子づくりに結晶しています。
( 刈谷木材工業株式会社 マーケティングセンター 工長 )

いい椅子に座ると、自然と姿勢もよくなります。

●カリモク独自の「座り心地研究」の出発点はなんだったのですか?
人間にとってもっとも心地よいのは、無理をしていない状態です。心も身体もリラックスして、あるがままの姿でいること。椅子は人間がくつろぐための道具と考え、人間本来の姿=自然体という要素を中心に据えることを出発点にしました。そこでまず取り組んだのが、「人間の身体を知ること」でした。「座ると骨格はどうなる?」「血流は?」「酸素の消費量は?」「心拍数は?」あらゆる角度からアプローチした結果、到達した答えが、「人間の身体は立ち姿勢こそが自然な姿勢」で、意外なことに「座るという姿勢は身体にとっては、不自然なことである」ということでした。

●座ることで身体にどんな負担がかかるのですか?
座ることは不自然なこと。それは検査データでも明白なことでした。さらに、人間の骨格は実に多様で、全ての人に最大限の快適さを感じてもらうためには、科学的な分析が不可欠だということが改めてわかりました。
人間は長時間無理な姿勢で座っていると椎間板に負担がかかります。もともと椎間板が大きい欧米人に比べ、椎間板の小さい日本人は少しの負担でもダメージを受けやすいのです。身体に負担がかかれば、脳波や血流のリズムが崩れてきます。リズムが崩れると体と心にストレスが蓄積され、酸素消費量や心拍数にも影響が出てきます。
座ることが不自然なことなのであれば、限りなく自然に近づけよう。欧米スタイルの椅子が合わないのなら、ジャパニーズスタイルの椅子をつくろう。これは当然のことかもしれませんが、いい椅子に座ると、姿勢が自然によくなるということです。座ると背中、お尻、脚が本来の正しい位置に導かれ、正しい姿勢で座ることができ、結果として長時間座っていても疲れにくくなるというわけです。目指すべきところは「身体への負担が限りなく小さく、自然体でいられる椅子をつくること」。これこそがカリモクの掲げる椅子づくりのコンセプトなのです。

カリモクの座り心地マイスターがめざすベストオブベストの椅子。

●快適な座り心地を導くための必要条件は?
身体に無理をかけないことです。それは「快適」を導くための必要条件と言えるでしょう。そして、「快適さ」という主観的な感覚を追求するには、客観的な科学の力が必要です。そのために私たちは、人間工学=エルゴノミクスを導入。圧倒的なサンプル数をもって、心理、生体の両面から計測を行い、答えを導く。カリモクの「座り心地研究」は、客観的なエルゴノミクスを利用しながら、主観的な「座り心地」を導いていこうとする、データだけに頼らず人のキモチを尊重する高度な研究なのです。

●今後、「座り心地研究」が目指す椅子づくりとは?
私たちの目的は言うまでもなく、快適な椅子をつくることです。データをもとにした「座り心地研究」を続けていますが、私たちは科学者ではありません。エルゴノミクスで得られたデータははあくまでも骨組みであり、そこに肉をつけ、血を通わせるのは「人」です。データ的には100%でも、人が座って不快を感じてしまうのであれば、それは不出来な椅子なのです。
エルゴノミクス、そして人間の感性から開発・製作さる「座り心地研究の椅子」。その中でも厳しい基準をクリアし、座り心地を証明された椅子たち。カリモクではこれを「座り心地研究の椅子」の“Best
of Best”として認定しています。私たちは、家具メーカーとしての誇りを胸に、これからもさらに進化した最高の座り心地“Best
of Best ”の椅子づくりを目指し、研究開発を続けていきたいと思っています。



最新のエルゴノミクスにもとづいて、
主観的な「快適さ」を数値的な測定項目によって様々な角度からデータを分析。

「座り心地研究」では測定項目を心理面と生体面に分類し、心理計測では、座ったときの疲労度合いや負担度合い、さらにどちらが座り心地がいいか、などを測定。生体測定では、座ったときの身体の状態(血流や着座姿勢など)が適切な範囲内であるかなど、約1000名を超える被験者からとった独自のデータや、人間工学研究所が調査した全国3万人のデータをもとに座り心地を分析しています。

■エルゴノミクス測定項目
【心理計測】官能検査/官能評価
【生体計測】人体寸法計測/体圧分散計測(シートともたれの計測値から1センチ角あたりの圧力値をすべて確認し、適切な範囲内であるかを調べます)/血流計測(血流量と血流測度を足の指先などからだの末端で計測し、適切な範囲内であるかを調べます)/着座姿勢角度測定(上半身と下半身の数ヵ所に3次元角度センサーをつけ、それぞれの角度が適切な範囲内であるかを調べます) |
|